医療法人社団 嬉泉会 《 公式サイト 》/ごあいさつ・人物紹介─理事長/春日部嬉泉病院 院長

ごあいさつ・人物紹介

ごあいさつ
・人物紹介

理事長
春日部嬉泉病院 院長
丸山まるやま 寿晴としはる

母の内職を手伝い、引っ込み思案な子ども時代

洋菓子の名店が立ち並ぶ兵庫県神戸市に生まれた私は、製糸業界で忙しく働く父と内職で家計を支える母の背中を見て育ちました。家は赤煉瓦で囲まれた長屋の社宅で、風呂なし・部屋は2つ(3畳と4畳半)と狭い家でした。

小学校から帰ると母の内職の手伝いをする日々で、神戸のゴーフレットの袋詰めやマロン・グラッセの栗の実の皮剥きなどの内職をしていました。家は貧乏だったので塾には行けず、お小遣いももらえず、自分で漫画やお菓子を買ったこともありませんでした。

小学1年生の頃から1人でSL列車に乗り、田舎の祖父のところへよく遊びに行きました。従兄と一緒に川で魚や川海老を捕まえて遊んだり、従姉の持っている少女漫画を読んだりしていました。漫画は高くて買えず、そこでしか読めなかったので嬉しくて読み漁りました。

学校では引っ込み思案な子どもだったのですが、小学1年生から6年生まで学級委員長を任命され、クラスをまとめ上げていました。卒業文集には「将来の夢は神戸市長になって皆が幸せになる社会を作ることです」と生意気に書いていました。

小学校担任の阿部先生が進学を強く勧めてくれて、六甲学院に見事合格して奨学金で入学することができました。恩師の後押しがなければ今の私はいなかったと思います。

好奇心・探求心旺盛な学生時代

中学・高校は六甲学院という男子校に通いました。36kmの山道を走る伝統行事「強歩大会」で足腰も精神も鍛え抜かれ、入学時は片道徒歩40分かかった通学時間が、卒業間近には徒歩20分になっていました。

好奇心や探求心が旺盛で、神戸の喫茶店を巡り美味しいコーヒー店の情報を収集したり、日本各地にいた文通友達の力を借りて各地の祭りの写真や起源、由来など情報を集め調査していました。現代でいう『食べログ』や『タウン情報誌』のようなものを作って、高校の文化祭で発表をしたりしました。部活動は高校3年生まで楽しく活動していました。

風疹で寝込んでいるときに、将来のあり方について本を読んでよく考え、このことをきっかけに医師を目指して、防衛医科大学校医学部へ進みました。

防衛医科大学校のイメージを払拭するイベント企画運営

当時の防衛医科大学校は旧陸軍医学校的なイメージがあり大学には明るい話題が乏しく、暗いイメージを自分で切り開くしかないと考え、大学初となることをたくさん発案しました。

1つ目は有志で模擬店『甘太郎甘次郎のお汁粉屋さん』を企画運営し、大盛況となりました。

2つ目はテニス部の出し物で当時珍しかったクレープ店を企画運営し、これもまた大盛況でした。

3つ目はME研究会で病院のフォートランコンピュータを借りて『恋人リサーチ』という血液型や星座などから相性の合う人を繋ぐシステムを独自で創りました。現代でいうマッチングアプリのようなものです。

4つ目は赤坂の会場を借りて、音源を作りミラーボールを借りて手作りの社交ダンスパーティーやディスコパーティーを企画しました。初めて会った女子大生にも声をかけてパーティー券を売って大盛況でした。

5つ目は他校の女子大生との合コンです。他校の女子大学寮に電話をして、合コンの約束を取り付けて成功させました。

その他、大学祭でも初の野外ステージを行うなど前例のない企画運営を責任者として行い、たくさんの友人に助けられながら成功してきました。

循環器内科医から透析医療の道へ

大学卒業後の生活は打って変わって休みなく働くハードな生活になり、防衛医科大学付属病院では6時半から24時まで働きました。

そんな中、循環器内科医として腎不全の患者様を救うことができない経験をしました。その悔しさがバネとなり、1992年に我が国の透析医療をリードする当法人への入職を決めました。病院長に拝命された2012年には経営が赤字続きで、ストレス性左顔面神経麻痺になりながらも休むことなく改革を行い、経営を黒字へV字改善することできました。

2014年には「患者ファーストの個室透析」という長年の夢をカタチにし、春日部嬉泉病院附属クリニックを開院しました。そして2019年には、故・須藤前理事長の後を継いで法人理事長に就任しました。

そして現在

地域医療貢献のため春日部市医師会理事の一人として災害対策と感染症対策に取り組んでいます。

コロナ感染対策にも取り組み検査機器や設備整備を行い、透析患者さんの新型コロナウイルス感染症疑い入院受入れなどを行なっています。また、オンライン診療などの導入をし、地域医療・透析医療の貢献に努めています。

感染リスクを抱えながらも、『人の役に立つ』という嬉泉会理念と、
『CHANGE OUR MIND ―― FOR OUR TEAM, FOR OUR FUTURE.』というスローガンで、日々努力していきます。

ここまで長文を読んでいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

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